橋本失政内閣と消費税
今から10年以上昔、1990年代の後半に、いろいろな経済指標が上向きになって、これはひょっとしたら不景気から脱却できるかなとみんなが思い始めたときに、よし今がチャンスだというので消費税率を3%から5%に上げた。
そうしたらそのとたんにいろいろな経済指標が一気に腰折れして、景気が冷え込んでいよいよ不況に拍車がかかってしまって、そこから今に至るまで暗黒時代が続いている。
(おいらそのころ、いろいろな統計数値をかき集めてにらめっこする作業をしていたから状況をよく覚えている)
このことだけじゃなくていろいろな経済運営に失敗して、不景気を固定化してしまった橋本内閣は『橋本失政内閣』と呼ばれている。
消費税率を上げるという話は、『景気がよくなってきたら消費税率を見直す』というトーンだったはずが、いつの間にか『景気がどうなろうとも消費税は必ず上げる』という話にすり替わった。あるいは『景気がよくなるのを前提として』という前置きは、『これから景気はよくなると俺が判断したんだから税率は上げるのだ』という意味だと強弁している。
公務員改革、国会議員定員是正のどちらも出来ていなくて、公務員の給料下げる法案も失敗したのに、税金だけは上げるって、それは状況を把握していない身勝手な誇大妄想ではないのかなあ。
やるべきことをやっているのならば、震災もあったしこんな厳しい状況なんだから税金が多少は上がるのは仕方がないか というような雰囲気が出かかっていたのに、何でもいいからとにかく税金上げるんだこれが俺のライフワークだ、みたいな狂信になってしまって、みんないい加減にしろと思い始めている。
(デフレで増税というのは、馬鹿かそれとも気が狂っていると、みなさんおっしゃってますわ)
間違いなく言えるのは、今消費税率を上げたら一気に消費が冷え込んで経済は暗黒を迎えるということ。誰も生活に必要な最低限のもの以外は買わなくなるよ。税収だって伸びないよ。税収が伸びないもんだからまた税率をアップしなければいけない。この悪循環で国家が左前になっていく。
どこかの演説で『分厚い中間層を形成してそれが国家を支えるような国作りをする』なんて言っていたのだが、それはかつて高度成長によって実現した古い日本像ですでに過去のもので、この十数年間そして今やっていることは、金を思い切り偏らせて金持ちと貧乏人に国家を二分して、金持ちに国を引っ張らせるという路線ではないのか。貧乏人にとって重税になる消費税をアップして、どうやって中間層を形成するのだ。
社会保障と税の一体的改革と言っているけれど、税金のことばかり声高に叫んで社会保障の方は何も言わなくなった。年金改革も結局かけ声倒れで何もしていない。それどころか年金はどんどん遠ざかって行くではないか。消費税をアップすることで将来こういう風に社会保障が充実しますという話の持っていき方ならまだ何とかなるのに、社会保障はどうなったの。
あれ。ひょっとして社会保障と税の一体的改革というのは、年金と保険は削ります、税金は上げます。国の財政はこれで回復するので、あなた方納税者の生活が苦しくなるのは知ったことではありません、あきらめてください、こういう意味だったのかね。
こうなったら、非力なのはわかっているけれど、国民に信を問え、国民が増税やむなしというのならばそれはそれでおいらあきらめる、まず論点を明らかにして解散総選挙をしろ、こういうふうにこつこつと世論に働きかけるしかないのかな。蟷螂の斧ですな。
(選挙したって野党第一党も消費税10%と言っているのだから意味がないかもしれないけれど)






